クラシックコンサートに行ってみたいけれど、なんか堅苦しそう、息が詰まってしまうかも?などと敷居を高くしてしまっていませんか? 超ビギナーの筆者と一緒にマナーを学んでまいりましょう。(^_^)/

♪意外に気になります

演奏が始まったら会話はストップです。プログラムの紙をまるめる音、ビニール袋をガサガサさせる音、カバンのファスナーを開け閉めする音など、思った以上に響きます。周りの人は、意外と気になるものです。ハンカチなど必要な場合は演奏が始まる前に出しておきましょう。
演奏開始ぎりぎりに飛び込んできて、呼吸もハァハァ、ゼイゼイ。上着を脱いだり、バッグを椅子の下に置こうかしら?それとも膝に?など、まわりの静かな空気を乱すのも考えもの。
そういう意味でも、余裕をもって到着しておきたいものです。


♪ さあ、席に座りましょう

「席はどこかな?」自分の座席を探すのにどうしています? 自由席なら空いている席を探すだけですが、指定席は自分の席を探さないといけませんね。ホールの座席表とにらめっこですか?
 大きなホールならレセプショニストと呼ばれる、揃いの制服を着た係の方が、要所要所に立っていてくれます。チケットを見せれば、あなたの席に一番近い入り口を教えてくれます。あわてて開演間近に駆け込む時は大助かり。まだ演奏が始まっていなかったら、照明の落ちたホール内を席まで案内してくれるしょう。
 でも、通路側でなければ、座っている方に立っていただいたり、足を寄せていただいたり、とご迷惑をかけます。列の中ほどの席なら、早めに座るのがスマートです。


♪ コートや大きな荷物はどうします?

待ちに待ったコンサートの会場に到着。「さぁ、中へ」と気持ちは急ぎますが、その前に、脱いだコートや大きな荷物をクロークに預けましょう。スカーフもきちんと畳んで、ていねいに預かってくれますよ。

「終演後、荷物を受け取る時に混雑するから」と敬遠する方もありますが、大きな荷物は周りの方にも迷惑。奥の席の方があとから入るのも一苦労です。それにせっかくのコンサートをゆったり楽しんでほしいですしね。

あまり大きくなくても、ガサガサと音の出るもの、鈴のついたものなど、ぜひ預けたいもの。
傘は倒れると意外と大きな音がしますし、水の滴るものを持ち込むのは迷惑ですから、傘立てを利用してください。どうしても持って入る時は、床に寝かせましょう。

そうそう、入り口で配られるチラシの束やプログラムなど、膝から滑り落ちそうなものも席の下に置くと安心ですね。


♪ コンサートの服装、どうしてます?

クラシックのコンサートといっても、ちっとも堅苦しくはありませんが、毎日コンサートにいく人はそういませんから、非日常を楽しむちょっとしたコツ。ウィーンのオペラハウスのように、タキシードとイブニング、なぁんて言いませんが、いつものTシャツやジーンズではなく、ちょっとしたおしゃれで、自分も周りも華やぎます。とはいっても会社帰りや、出先から会場に向かうことも多いこの頃。スカーフをおしゃれに結んだり、靴は磨いていくとか、小さな心遣いで十分です。「今日はいつもとちょっと違うね」がいいですね。

外国では、「ヘンゼルとグレーテル」のような子ども向けのオペラから連れて行きますが、同時におしゃれした大人たち、子どもたちを見て自然に雰囲気に合った服装を学びます。

ただ、おしゃれしても香水は遠慮しましょう。締め切った場所ですし、室温があがって思わぬ強い香りを出すこともありますし、何より、好き嫌いがありますから。

        
♪ ちょっと風邪気味。咳きこんだらどうしましょう

空気が乾燥してくると、風邪も流行しますし、喉もあれ気味。今年のインフルエンザは咳がでがちです。静かなクラシックのコンサートでは、咳が出るとちょっと肩身が狭いですね。でも自分でとめるのは至難の業…。それどころか、気にしているとかえって咳き込んだり。

さてどうしましょう?

たとえば、咳止めの飴を一つ口に入れておくというのはどうでしょう。ホール内は飲食が禁止ですが、このくらいは許されます。でも、ホールに入る前に口に入れる心配りは大切。包み紙や袋がパリパリと音を立てたらいやですし。咳が出てしまったときのことを考えて、大きめのハンカチを用意してとっさに口を抑えられるようにしておくのも安心です。もし自由席なら、そんな日はドアに近い席を確保して、ひどく咳き込んだら出られるようにしておけば万全。

準備が整ったら、どうぞ安心してコンサートをお楽しみください。

ちなみに曲と曲の間や、楽章の間での咳はどうぞご遠慮なく。奏者もひと呼吸整えておりますので、ご一緒に呼吸を整える楽しみもありますね。


♪ 拍手のタイミング
クラシックコンサートで一番とまどってしまうのが拍手のタイミングです。 基本的に拍手は「演奏者や指揮者がステージに出てきた時」と「曲が終わった後」と「すべての演奏が終わった後」ですが、間違えやすいのが「楽章の切れ目」。

オーケストラや室内楽では一つの曲が3〜5の『楽章』に分かれており、その楽章ごとに間があく場合と「attacca(アタッカ)」という楽語による作曲者の指示で、楽章と楽章を続けて演奏してしまう場合があります。

プログラムを見ながら聞いていても合わなくなってしまうのはこのためです。どなたかが拍手するとついついつられて拍手してしまうものですが、拍手のタイミングを100%間違えない方法は、曲が終ると今まで難しい顔をして演奏していた演奏者がにこやかになり、おじぎをするのでそのときに拍手をする。…というのが無難です。^^;

といってぜったい楽章の切れ目で拍手をしてはいけないというものではなく、感動のあまり無意識に拍手をしてしまっても、それはルール違反でもなんでもありませんのでご安心ください。

感動のあまり拍手を忘れてしまう人もいます。人それぞれです。なぜ楽章の切れ目で拍手しないほうがいいかといいますと、演奏者の楽章から楽章に移る毎の感情移入に拍手が水をさしてしまうというのが一つの理由だそうです。

あと、アンコールが終って演奏者が舞台の袖に退いても、拍手はし続けて2回はカーテンコール*してもらうのが、演奏者とお客様の暗黙のルールなのだそうです。

*カーテンコール
舞台の幕が降りた後、(クラシックの場合、舞台の袖に演奏者が退いた後)お客様の拍手が鳴り止まず、再び幕が開き、出演者が登場して挨拶をすること。


♪子供を連れてコンサート!さて、どこに座りましょう

クラシック愛好者の保護者の方からしてみれば、家族が小さいときから生の良質の音楽に触れさせたいと思われるのが親心ですね。そうです!小さなお子さまは乾いたスポンジが水を含むように、いいものも悪いものもすぐ吸収しますから!
でも、いざコンサート会場に連れて行くと、退屈して保護者に寄りかかったり、足をぶらぶらさせたり、プログラムをまるめて遊びだしたり・・・。それはとても演奏家には気になるもの、他のお客様の鑑賞を妨げるものです。
ですからお子さまが退屈しても演奏家や他のお客様の視界に入りにくいところや会場から出やすいお席にお座りいただくなどのご配慮が必要かと思います。「おうちに帰ろうよー」と言い出したら、(チケット代はもったいないですけど)お子さまのご希望どおりになさるのが懸命かと存じます。でないと、周りのお客様のご迷惑にもなりますし、本当に静かにご鑑賞いただける小さなお子さまが以後入場不可となってしまうからです。

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